女性リーダー育成ーー企業側の陥りがちな対応と正しい対応
最終更新日 2023年1月17日
現在、多くの企業で女性リーダーを育成しようとする動きが見られます。
しかし、これまで女性リーダーを起用したことのない経営者にとっては、対応が難しいと感じるかもしれません。
万一、対応を間違うと、優秀な人材を失うだけでなく、チーム全体のバランスも崩れてしまいます。
ここでは、女性リーダー育成の重要性と、経営者が取るべき対応について説明しましょう。
女性リーダー育成のメリットとは!?
消費者の行動や思考を分析する上で、女性の視点は欠かせません。
食品や生活雑貨だけでなく、住宅や教育、金融商品に至るまで女性の意見が大きく影響しているからです。
企業間の取引においても、女性目線でマーケティングを行うことで、新たな手法が生まれる可能性もあります。
有能な女性リーダーがいれば、企業のイメージアップにもつながるでしょう。
さらに、女性ならではの能力を活用することで、これまでとは違ったチーム作りが可能です。
女性は一般的に権力よりも協調を重んじる傾向があります。
自分の昇進や利益だけでなく、チーム全体のことを考え行動できるのです。コミュニケーション能力が高い女性なら、取引先との対応もうまくこなしていけるでしょう。
企業にとって、女性リーダーの育成は今後なくてはならないものです。
部下の適正を見極め、早い段階からリーダーとしての能力を育てていく必要があります。
企業としてどう対応するべきか…女性リーダーが抱える悩み
あるインターネット調査によると、女性リーダーの約4割が「身近に女性リーダーのロールモデルがいない」ことを悩みとして挙げています。
さらに、約3割の方が「リーダーとして自信がない」と感じているようです。
男性リーダーが多い中で、どのように女性リーダーとしての役割を果たすべきなのかが、大きな課題と言えます。
また、女性にとって、結婚や出産、子育てによる生活環境の変化は、仕事に大きな影響を与えます。
それまでは、仕事に対する高い意欲を見せていた方でも、家庭との両立が難しいと感じるかもしれません。
本人だけの問題ではなく、仕事を続けていくには家族の協力が欠かせませんし、世間にも認めてもらう必要があるのです。
経営者として、女性特有の悩みにしっかりと対処するには、社内制度の見直しや女性リーダーが活躍しやすい雰囲気づくり、上司のフォローが重要となってきます。
部下に信頼される女性リーダーを育成するために…
どんなに有能な社員でも、しっかりとした教育制度がなければ、リーダーとしての思考を持つことができません。
部下としての役割とリーダーとしての役割は、全く違うものだからです。
もし、女性をリーダーとして育てたければ、早い段階からそのような視点を持ってもらう必要があります。
また、社内に女性リーダーの実績がない場合は、社外研修やセミナーを活用し、他の女性リーダーの活躍を身近で感じてもらう機会を与えると良いかもしれません。
これまで男性社員を中心に行ってきたリーダー教育だけでなく、女性リーダーとしての役割や立場を理解できるようになるでしょう。