今すぐできる職場のメンタルヘルス対策
最終更新日 2023年1月19日
では、職場のメンタルヘルス対策とは、具体的に何をすればいいのでしょうか?
対策というと、お金や時間がかかる施策を考えてしまいがちですが、まずはお金や時間がかからない対策があります。それは、ざっくりいえば、社内コミュニケーションを活性化することです。
社内コミュニケーションを活性化すると、早めに職場のメンタルヘルス不調者に気づくことができます。
そして、社内コミュニケーションを活性化するには、月並みですが、あいさつや声かけをしっかり行ったり、定期的に朝礼やランチ、飲み会を開催したりするとよいでしょう。
ただ、そうした手っ取り早い方法では防ぎきれないリスクが残ります。
本格的な職場のメンタルヘルス対策
就業規則をはじめとする労務管理に起因する問題は、社内コミュニケーションの活性化だけでは到底予防・解決できません。
例えば、
- 長時間残業の原因が就業規則の定め方にある
- 職場のメンタルヘルスに関する相談体制がはっきりしない
- 休職・復職に関する規定があいまい
といった場合は、就業規則を作り変える必要があります。
また、従業員のストレスの原因がはっきりしない場合は、ストレス要因に関する専門的なアンケート調査が必要となるでしょう。
さらに、近時、労働安全衛生法が改正され、事業所にストレスチェック制度の導入が義務付けられました。
メンタルヘルス対策を機に労働トラブル予防を
こうした職場のメンタルヘルス対策は大切ですが、労務問題の氷山の一角にすぎません。
職場のメンタルヘルス対策を機に、労務に詳しい顧問弁護士を付け、労務トラブル全般の予防を行うことをお勧めします。